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TERAKOYA講座第4回前編|BtoBサイトの成果は“コンテンツ最適化”で決まる|CVを高める改善の考え方

TERAKOYAとは
株式会社ベーシックが提供する、BtoBマーケティングの戦略設計からリード獲得、ナーチャリング、営業連携までを体系的に学べる全6回の実践型研修プログラムです。
詳細はこちら

BtoBマーケティングに取り組んでいるものの、「コンテンツを作っているのに成果につながらない」「サイトのどこを改善すべきかわからない」といった課題を感じていませんか。

本記事は、これまで6,000社以上のBtoBマーケティングを支援してきた株式会社ベーシックが実際に提供している研修プログラムの内容をもとに構成しています。

この研修は、戦略設計からリード獲得、ナーチャリング、営業連携までを全6回で体系的に学べる内容となっており、「成果につながるマーケティングの全体設計」を身につけることを目的としています。

本シリーズでは、その研修内容をもとに、各テーマごとに分解しながら、実務で活用できる形で解説していきます。

今回は第4回の前編として、「コンテンツの最適化」にフォーカスし、BtoBサイトで成果を出すための改善の考え方について解説します。

コンテンツの最適化とは何か

コンテンツ最適化とは、公開後の反応を見ながらページを改善し、成果を高め続けることです。BtoBサイトでは、記事やサービスページを作った時点で完成ではありません。実際の成果は、公開後の改善によって大きく変わります。

資料の扉スライドが示す通り、この回のテーマは「作ること」よりも「成果が出る状態に近づけること」です。制作物を増やすだけではなく、既存コンテンツの価値を最大化する発想が欠かせません。

コンテンツは作って終わりではない

公開直後のページは、仮説ベースで作られた初期状態にすぎません。実際のユーザーがどう読んだか、どこで離脱したか、どのCTAが押されたかを見て初めて、改善すべきポイントが見えてきます。

「公開=完了」ではなく、「公開=改善のスタート」と捉えることで、コンテンツの扱い方が変わります。

成果は改善によって最大化される

同じ流入数でも、ページ構成や訴求の順番、CTAの見せ方が変わるだけでCVRは大きく変わります。つまり、成果差を生むのは新規制作の量だけではなく、既存ページをどれだけ磨き込めるかです。

  • 伝える順番を変える
  • 見出しを読み手の課題起点にする
  • CTAを比較検討の文脈に合わせる

こうした細かな改善の積み重ねが、最終的な商談数や受注率に跳ね返ります。

継続的な最適化が前提となる

BtoBでは、ターゲットの関心や競合状況、社内の検討体制によって反応が変わります。だからこそ、一度作って終わりではなく、継続的に見直す運用前提でコンテンツを持つことが重要です。

月次で数字を見る、仮説を立てて改善する、結果を次の制作に反映する。この流れができて初めて、コンテンツ資産が育っていきます。

なぜコンテンツの最適化が必要なのか

最適化が必要なのは、ユーザーの行動が作り手の想定どおりとは限らないからです。BtoBマーケティングでは、流入を増やすだけでなく、その先でどれだけ意思決定を前に進められるかが重要になります。

資料では「改善前提で考える」重要性が示されています。これは第1回で扱った全体設計の考え方ともつながっており、単発施策ではなく“水流を作って改善する”発想が必要だと分かります。

ユーザーの反応を見ながら改善する必要がある

ユーザーがどのページで離脱し、どの情報で興味を持ち、どこで問い合わせるかは、公開後のデータを見ないと分かりません。想像だけで改善すると、自社都合の修正になりやすくなります。

反応を見るべき指標としては、スクロール率、直帰率、ページ遷移率、CTAクリック率などが挙げられます。

初期状態では最適な状態になっていない

制作時点では、社内で正しいと思った情報の並びやコピーで公開します。しかし、実際には「先に実績がほしい」「料金の考え方を見たい」「事例に移動したい」など、ユーザーが求める順番は異なることがあります。

そのズレを埋めるのが最適化です。初回制作で100点を目指すより、70点で公開して改善で100点に近づけるほうが現実的です。

改善によってCVRを高めていく

コンテンツ最適化の最終目的は、見た目を整えることではなくCVRを高めることです。たとえば、CTA前の説明不足を補う、導線を短くする、比較材料を増やすといった改善は、問い合わせ率の向上に直結します。

改善前

改善後

情報が並んでいるだけ

検討順に情報が整理されている

CTAがページ末尾だけ

読了前でも次の行動に進める

価値訴求が抽象的

課題解決ベースで伝わる

コンテンツは役割ごとに最適化する必要がある

すべてのページを同じ基準で評価すると、改善の優先順位を誤ります。BtoBサイトでは、ページごとに担う役割が違うため、目的とKPIを切り分けて考えることが必要です。

TOPページ、サービスページ、事例ページでは、ユーザーが期待している情報も、次に取ってほしい行動も異なります。だからこそ、最適化ポイントも変わります。

すべてのページに同じ役割はない

TOPページは入口としてのナビゲーション、サービスページは理解と納得、事例ページは信頼形成といったように、ページごとに役割が違います。役割を無視して改善すると、ページ本来の価値を損ないかねません。

ページごとに目的とKPIが異なる

たとえばTOPページなら主要ページへの遷移率、サービスページならCTAクリック率、事例一覧なら詳細ページへの遷移率が見たい指標になります。同じCVだけを見るのではなく、中間指標で分解して見ることが重要です。

ページ

主な役割

代表KPI

TOP

案内・導線設計

遷移率、直帰率

サービス

価値訴求・説得

CTAクリック率、問い合わせ率

事例一覧

比較・探索支援

詳細遷移率

事例詳細

信頼形成・自分ごと化

CTAクリック率、滞在時間

役割に応じた改善が必要になる

改善の打ち手もページごとに変わります。TOPページなら導線整理、サービスページなら訴求順とCTA、事例ページなら条件別の探しやすさが重要です。役割とKPIをセットで定義しておくことが、改善の迷いを減らします。

TOPページの最適化

TOPページは、サイト全体の情報設計が集約されたページです。ここで何を見せ、どこへ誘導するかによって、その後の回遊とCVが大きく変わります。

サイト全体の導線設計を担うページ

TOPページの役割は、すべてを説明することではなく、ユーザーを適切な情報へ案内することです。サービス、導入事例、選ばれる理由、資料請求など、主要導線が迷いなく見つかる状態が理想です。

ユーザーを適切なページに誘導する役割

初回訪問のユーザーは、まだ見たい情報が固まっていないことも多くあります。そのため、TOPページでは「何を知りたい人向けか」が伝わる見出しや導線が必要です。

  • サービス理解へ進みたい人
  • 実績を確認したい人
  • すぐに相談したい人

こうした複数の意図を受け止められる構成が重要です。

遷移率や直帰率を意識する

TOPページでは、CVだけでなく主要ページへの遷移率や直帰率を重点的に見ます。「入口として機能しているか」を評価する視点が欠かせません。

サービスページの最適化

サービスページは、ユーザーが比較検討を進めるうえで中核になるページです。ここでは機能説明の羅列ではなく、導入によって何が解決されるのかを伝える必要があります。

サービスの価値を伝えるページ

サービスページでは、製品名や機能一覧よりも、読み手の課題と解決後の状態が伝わることが重要です。BtoBでは社内説明に使われることも多いため、価値が言語化されているかが成果を左右します。

機能ではなく課題解決で訴求する

「何ができるか」だけでなく、「その結果どんな課題が解消されるか」をセットで示すと、読み手が自分ごと化しやすくなります。機能の説明を課題解決の文脈に翻訳することが必要です。

問い合わせにつなげる設計が必要

読み終わったユーザーが次に何をすればよいか迷わないよう、資料請求や問い合わせへの導線を明確にします。CTAの前には、導入メリット、対象企業、支援範囲など判断材料を置くと効果的です。

選ばれる理由ページの最適化

選ばれる理由ページは、比較検討中のユーザーに対して「なぜ他社ではなく自社なのか」を伝えるページです。営業の提案書で説明するような内容を、事前にWebで補完する役割があります。

他社との違いを明確にする

抽象的な強みだけでは比較材料になりません。支援範囲、実績、体制、得意領域など、判断軸ごとに差分を見せることで、検討が前に進みます。

信頼性を補強するコンテンツ

選ばれる理由は自己主張だけでなく、実績や顧客評価、支援件数などの客観情報で補強することが重要です。信頼の根拠があるページにすることで、問い合わせ前の不安を減らせます。

意思決定を後押しする役割

このページは比較検討の終盤で読まれることも多いため、最後のひと押しになる情報を置くべきです。よくある不安への回答や、依頼後の進め方を添えると、行動につながりやすくなります。

導入事例(一覧)の最適化

事例一覧ページは、ユーザーが自社に近いケースを探すためのページです。ここで探しにくさがあると、有力な見込み顧客ほど離脱しやすくなります。

ユーザーに近い事例を見つけやすくする

業種や課題、企業規模などで、自社に近い事例へたどり着ける設計が必要です。一覧の時点で成果概要や対象業種が分かると、詳細を読みたい事例を選びやすくなります。

業種・課題ごとに整理する

事例が増えるほど、並べるだけでは探しにくくなります。カテゴリやタグで整理し、読み手が判断しやすい軸を用意することが大切です。

比較検討をしやすくする構造にする

一覧では「どれが自社に近いか」を短時間で判断できることが重要です。成果指標、取り組みテーマ、支援範囲を簡潔に見せると、比較検討が進みやすくなります。

導入事例(詳細)の最適化

事例詳細ページは、読み手が「自社でも同じ成果が出そうか」を具体的にイメージするためのページです。ここでは定性的な感想だけでなく、数値やプロセスが重要になります。

成果や数値を具体的に示す

問い合わせ数、商談数、CVR改善率など、定量情報があると信頼性が高まります。BtoBでは稟議や社内共有にも使われるため、数字の説得力は非常に重要です。

導入前後の変化を明確にする

「どんな課題があり、何を行い、どう変わったのか」の流れがあると、成果の背景まで理解しやすくなります。導入前後のギャップを見せることが、事例の価値を高めます。

自分ごと化できる構成にする

類似業種、近い課題、似た組織体制などが見えると、読み手は自社に置き換えて考えやすくなります。関連事例や問い合わせCTAを併設すると、次の行動にもつながります。

コンテンツ最適化の進め方

改善は思いつきで進めるのではなく、現状把握と役割整理から始めるのが基本です。優先順位を誤らないためにも、手順を型化しておくと運用しやすくなります。

現状のコンテンツを整理する

まずはサイト内の主要ページを洗い出し、現状の数字と役割を一覧化します。どのページが入口で、どのページが比較検討を支えているのかを見える化すると、改善対象が明確になります。

役割とKPIを定義する

各ページごとに「何を担うページか」「どの数字で評価するか」を決めます。役割が曖昧なままだと、改善の判断基準もぶれます。

ステップ

やること

1

主要ページを棚卸しする

2

役割とKPIを設定する

3

優先順位を決めて改善する

4

結果を見て次の改善へつなぐ

改善を繰り返す運用体制を作る

誰が数字を見るのか、誰が改善案を出すのか、どの頻度で見直すのかまで決めておくと、施策が単発で終わりません。改善を回せる体制そのものが成果を生む土台になります。

まとめ

コンテンツは作るだけでは成果につながらない

公開後の反応を見て改善してこそ、コンテンツは成果資産になります。

役割ごとに最適化することが重要

TOP、サービス、事例では役割もKPIも違います。ページごとに評価軸を持つことが、改善精度を高めます。

継続的な改善が成果を生む

作る→測る→直すのサイクルを回し続けることが、BtoBサイトのCV向上につながります。まずは主要ページの役割整理から着手してみてください。

菊池 貴行(きくち たかゆき)
菊池 貴行(きくち たかゆき)
金融機関、メディア運営会社を経て2018年より株式会社ベーシックへ入社。 ferret Oneカスタマーサクセス部にて、オンボーディングチーム立ち上げメンバーとして活躍し、顧客の「BtoBマーケティング」の立ち上げ支援を行い、 担当社数は累計120社以上。 製造業・ITサービス・コンサルティングサービスなど、有形から無形の幅広い業界の企業に対して、各社の事業理解から組織状態など踏まえた顧客に 寄り添った戦略設計や施策の設計などマーケティング支援を行う。 現在はマーケティング部にてセミナーの企画から講師を担当し、これまでに支援してきた豊富な経験をもとにした、実務に使えるセミナー内容に定評がある。

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