BtoBのSEO対策で「何をすればいい?」を解決!ハマりがちな落とし穴と回避法を紹介

「毎日、時間とリソースを割いてSEO記事を公開している。にもかかわらず、流入は増えたが「商談に繋がるリード」はほとんど来ない。」

中堅企業のBtoBマーケティング担当者様で、このような課題を抱えていませんか?施策を実行していても、「戦略が曖昧で手探り状態」「コンテンツ制作のリソースが足りない」「そもそもこの投資が本当に事業貢献するのか、社内で説明できない」といった壁に直面することは少なくありません。

多くのBtoB企業が陥る「施策実行が目的化するSEO」から脱却し、事業成長に直結するWebマーケティングを実現するためには、小手先のテクニックではなく、「戦略設計」こそが全てです。

本記事は、2,000社以上のBtoBマーケティング支援実績を持つferretソリューションのノウハウに基づき、貴社が今「何をすべきか」を明確にするためのBtoB特有のSEO戦略全体像と、具体的な手順を解説します。


この記事の要点

本記事を読み終えることで、貴社が次に取るべきアクションは明確になります。特に以下の3つの要点を押さえてください。

  • 戦略を明確化する: KGI(売上)から逆算したKGI/KPIツリーを設計し、「施策実行」ではなく「事業貢献」を目的とするSEO戦略の土台を固めることができます。
  • リードの質を向上させる: 営業部門と連携し、「売りやすいリード」に特化したペルソナとカスタマージャーニーを策定。検索ボリュームではなく、収益性の高いキーワード選定基準を理解できます。
  • リソース不足を解消する: 内製化と外注化の明確な判断軸(チェックリスト)と、外部パートナーを選定する際の3つの評価軸を把握し、リソース不足の壁を突破できます。


BtoBのSEO対策が「成果に繋がらない」根本原因

BtoBマーケティングにおいて、一生懸命にSEO施策に取り組んでいるにもかかわらず、なかなか成果に繋がらないという課題は非常に多く聞かれます。その根本原因は、SEO施策が事業目標から切り離され、「単なる集客施策」として孤立している点にあります。

戦術の実行スピードではなく、「戦略設計」の甘さが原因であることを明確に認識することが、成果を出すためのリスタートの第一歩となります。

施策実行が目的化し、KGI/KPIがバラバラになっている

多くのマーケティング担当者が陥りがちなのが、「とにかく記事をたくさん公開する」「検索順位を上げる」といった「施策実行そのものが目的化」してしまう状態です。これは、貴社のリソースを浪費する最も危険なパターンの一つです。

本来、SEOは「事業の売上拡大(KGI)」を達成するための「リード獲得手段(KPI)」の一つに過ぎません。しかし、SEO専門のKPIとして「オーガニック流入数」や「検索順位」だけを追いかけてしまうと、事業貢献度の低いリードばかりを集めてしまう結果になりかねません。

本当に成果を出すためには、KPIを以下のように上位の指標と結びつける必要があります。

指標の階層

追うべきKPIの例

施策との連動性

KGI(最上位目標)

年間売上、利益

事業全体の成長に直結

KPO(重要プロセス指標)

商談化率、受注率

リードの「質」を評価

KPI(実行指標)

MQL(購買意欲の高いリード)数、問い合わせ数

SEO施策の直接的な成果

施策指標(戦術)

キーワード順位、オーガニックセッション数、PV数

コンテンツ制作・技術的SEOの評価

重要なのは、単なるアクセス数を増やすことではなく、商談・受注に繋がる質の高いリード(MQL)をどれだけ増やせるかです。KGIから逆算できていないKPIでは、施策の筋が悪くなり、貴重なリソースを浪費してしまいます。

BtoB特有の「意思決定構造」を理解できていない

BtoCビジネスのSEOとBtoBビジネスのSEOには、成果に直結する決定的な違いがあります。それは「意思決定構造の複雑さ」です。

BtoBの場合、高額な製品・サービスの導入には平均で3〜5名の関与者(担当者、決裁者、情報システム部門など)が絡み、検討期間も数ヶ月から1年以上と長期にわたります。この複雑なプロセスを無視したコンテンツ作りが、成果を生まない大きな原因です。

意思決定の関与者

検索する情報/課題(コンテンツのテーマ例)

経営層/事業責任者

投資対効果、市場での優位性、導入によるビジネスインパクト

利用部門の担当者

製品の機能、使い方、具体的な課題解決方法、導入事例

情報システム/総務部門

セキュリティ、既存システムとの連携、費用相場

もし、ターゲットとするキーワードが「担当者」の検索意図(例:「ツールの使い方」)ばかりで、「経営層」や「事業責任者」が決済段階で必要とする「導入効果」や「競合比較」といったコンテンツが不足していれば、検討途中で離脱され、商談化に繋がりません。BtoBのSEO対策とは、この複雑な意思決定プロセスの全てをコンテンツでサポートし、確度を高めていく作業なのです。


成果を最大化するBtoB SEO戦略の「全体像」

BtoBのSEO対策を成功させるには、単発のコンテンツ制作や技術的対策に留まらず、事業成長のロードマップ全体の中で位置づけて考える必要があります。

SEOは「集客」だけでなく、「戦略の土台」と「営業連携」までを繋ぐコアな要素として機能します。成果を最大化するためには、以下のステップを包括的に捉えることが重要です。

  1. 戦略設計: 誰に、何を、どのように提供するかを明確化する(事業目標との連携)。
  2. 実行施策の設計: 収益性の高いキーワードを選定し、E-E-A-Tを満たすコンテンツを制作する。
  3. PDCAの実行と改善: リードの質(MQL、商談化率)に基づいてコンテンツを改善し、資産化する。

施策実行の前に必須な「戦略設計」の全体設計

成果が出ないBtoBマーケティングの多くは、この「戦略設計」の段階が曖昧です。コンテンツ制作に取り掛かる前に、「理想の顧客像(ペルソナ)」と「自社が提供できる独自の価値(強み)」、そしてWebサイトの「事業における役割」を明確に定義し、共通認識を持っておく必要があります。

この戦略設計がないまま施策を進めると、競合と同じようなコンテンツに終始したり、そもそもターゲットではないリードばかりを集めてしまったりする「迷走」を招きます。

戦略設計で定めるべき主な要素は次の通りです。

  • 事業目標の明確化: 売上目標から逆算したリード獲得目標を設定します。
  • ターゲット像の特定: 誰の、どんな課題を解決するのかを具体化します。
  • 競合優位性の定義: 他社にはない、自社独自の提供価値を言語化します。

この土台設計が、その後のキーワード選定、コンテンツ制作、そして最終的な受注まで、すべての施策の「筋」を良くするために不可欠です。

事業目標から逆算したKGI/KPIツリーの設計

SEO施策を「集客」ではなく「事業貢献」に変えるためには、KGI/KPIをツリー構造で明確に連携させることが必須です。このツリーは、社内、特に経営層への説明責任を果たす上でも非常に重要になります。

指標

意味

SEOが負うべき役割

KGI

売上目標(例:年間売上1億円増)

KPO

受注数、受注単価、商談化率

リードの質を高め、営業に繋ぐ精度を上げる

KPI

MQL(購買意欲の高いリード)数

質の高い記事でCVに導く

施策指標

検索順位、流入数、CVR

コンテンツの到達度を測る

KGI/KPIツリー設計の具体的な手順

  1. 最終目標(KGI)の設定: まずは「年間の新規売上目標」を明確にします。
  2. 必要受注数の計算: 目標売上を平均受注単価で割り、必要な受注数を算出します。
  3. 必要商談数の計算: 必要な受注数を「受注率」で割り戻し、必要な商談数を算出します。
  4. 必要MQL数/リード数の計算: 必要な商談数を「商談化率」で割り戻し、SEOが獲得すべきMQL数(リード数)を算出します。
  5. 施策への落とし込み: 算出されたMQL数を達成するために必要な「SEO流入数」や「CVR」の目標値を設定します。

あるITソリューションを提供する中堅企業の支援事例では、「資料ダウンロード」を全てMQLとしていたため商談化率が1%以下に低迷していました。そこで、営業部門と連携し、「導入事例の閲覧」または「料金ページ閲覧後、3日以内に資料請求したリード」のみをMQLとして再定義しました。これにより、MQL件数は減少したものの、商談化率が大幅に改善し(1%→5%)、結果的に受注数が2倍に増加しました。これは、KPIを「量」から「質」へと見直した成功事例です。


【STEP1】事業成果に直結する戦略設計の手順

戦略の重要性を腹落ちさせたら、いよいよ具体的な設計プロセスに入ります。BtoBのSEOコンテンツがリード獲得に留まらず、商談・受注に繋がるための土台作りとして、ペルソナとカスタマージャーニー(CJ)設計の重要性を強調します。

このステップこそ、事業貢献するSEOと、そうでないSEOを分ける分岐点となります。

営業戦略と連携したペルソナ・カスタマージャーニーの作成

BtoBマーケティングにおけるペルソナとカスタマージャーニーは、単なる顧客像の想像で終わらせてはいけません。それは、営業部門が「売りやすい」状態のリードを定義し、マーケティングと営業の活動を連携させるための設計図です。

特に、中堅企業は、「売りやすいリード」にリソースを集中させることが生命線となります。

営業連携によるペルソナ・CJ策定の具体的な手順

  1. 営業へのヒアリングの徹底: 過去の成功事例(受注企業)、失注事例、そして営業が現場で受ける「生の声」を徹底的にヒアリングします。特に、失注した理由や競合に負けた要因は、コンテンツで解決すべき課題の宝庫です。
  2. 理想のリード像の明確化(MQL定義): 誰をMQLとするか、その企業規模、業種、抱える課題、検討度合い(コンテンツ接触履歴)を営業と合意形成します。
  3. 購買プロセスの棚卸: 検討初期の「情報収集」から、検討中期の「競合比較」、検討後期の「稟議・予算申請」まで、それぞれのフェーズで「誰が(どの関与者)」、「どんな情報(コンテンツ)」を必要とするかを洗い出します。
  4. コンテンツの役割定義: 各フェーズで作成すべきSEOコンテンツのテーマを、ペルソナと購買意図に紐づけてリスト化します。

このように営業視点を取り込むことで、「このリードは受注に繋がる可能性が高い」という共通認識が生まれ、マーケティングが獲得したリードが営業にとって「宝の山」になる状態を目指します。

検索意図に基づいた「収益性の高いキーワード」の選定

SEOキーワードの選定で失敗する企業のほとんどは、「検索ボリュームの大きいキーワード=正義」と誤解しています。BtoBの場合、ボリュームが小さくてもCV(コンバージョン)確度が高いキーワードを優先することが、短期的な成果に繋がり、リソース浪費を防ぐ鉄則です。

キーワードの種類

検討フェーズと特徴

選定基準(優先順位)

検討後期キーワード

意思決定・比較段階:「〇〇(製品名) 比較」「△△ 費用 相場」

最優先。CVRが最も高い。競合が強くても、この層の取りこぼしは厳禁。

検討中期キーワード

課題解決段階:「生産性 向上 ツール」「営業 効率化 方法」

次に優先。ボリュームとCVRのバランスが良い。ミドルワードが中心。

検討初期キーワード

情報収集段階:「SEOとは」「BtoBマーケティング 成功事例」

優先順位は低い。認知拡大・ナーチャリング用。

収益性の高いキーワードを選定する具体的な手法

  1. ビジネスインパクトの評価: キーワードの検索ボリュームよりも、そのキーワードで流入したユーザーが「どのくらいの確率で商談に繋がるか」を重視します。商談に直結する可能性が高い「比較」「事例」「費用」といったキーワードを優先します。
  2. 業界特化キーワードの選定: 貴社がターゲットとする業界・業種を組み合わせたニッチなキーワード(例:「製造業 営業支援ツール 導入事例」)は、ボリュームが小さくても競合が弱く、CVRが非常に高くなる傾向があります。
  3. 「課題解決型」に注力: 自社製品の機能説明ではなく、「〇〇ができない」「〇〇の課題を解決したい」という読者の悩みやペインに直結するコンテンツを先に制作することで、リードの質を向上させます。


【STEP2】SEO施策の具体的な実行ステップと優先順位

前段で決めた戦略に基づき、いかにコンテンツとして実行していくかのフェーズを解説します。中堅企業がリソースを浪費しないための優先順位の考え方は、「戦略で決めた収益性の高いキーワード」から着手することです。

E-E-A-Tを最大化する「専門性の高いコンテンツ」の作り方

Googleが重視するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)は、BtoBの専門的な領域でこそ、明確な差別化要因となります。単なる情報収集で書かれた記事ではなく、「実務的な経験」に基づいた「専門的な一次情報」が、Googleにも読者にも評価されます。

E-E-A-Tを高めるBtoBコンテンツの骨子

要素

具体的な工夫

読者への提供価値

専門性(Expertise)

業界特有の専門用語を正確に解説し、ニッチな課題への深い解決策を提示する。

「この会社は業界の構造を理解している」という安心感。

経験(Experience)

具体的な成功・失敗事例(社名なし)や、自社の製品開発経緯、実務担当者のコメントを盛り込む。

理論だけでなく、「現場で使える」実践的なノウハウ。

権威性・信頼性(Authority/Trust)

業界団体の統計データ、公的機関のレポート、**導入企業のデータ(数値)**を引用する。

記載内容の客観的な裏付けと、企業としての信頼性。

特にBtoBでは、現場担当者が「上司や経営層に報告するための資料」としてコンテンツを活用することが多いため、数字やグラフといった「根拠」を明確に示すことが、そのままコンテンツの信頼性に繋がります。

記事を「価値ある資産」に変える技術的SEO対策

コンテンツの質を高めた後は、Googleに適切に評価してもらうための「技術的SEO対策」が不可欠です。リソースが限られている中堅企業は、すべての技術的要素を追求するのではなく、特に「サイト構造」と「内部リンク」に優先的に注力してください。これらは、SEOコンテンツを単発で終わらせず、Webサイト全体の価値ある資産に変えるための土台となります。

  • サイト構造(階層化): SEO記事が「集客」を、サービス・事例ページが「CV」を担うよう、明確な役割を持たせます。コンテンツをカテゴリーごとに階層化し、「どの情報がどの段階のユーザー向けか」をGoogleに示すことで、評価されやすくなります。
  • 内部リンク戦略: 検討初期のユーザー向け記事から、検討中期の課題解決記事、そして検討後期の事例・料金ページへと、ユーザーの検討度合いに応じた導線を内部リンクで設計します。これにより、ユーザーはサイト内を迷わず回遊し、MQLへ繋がりやすくなります。
  • コアウェブバイタル: ページの表示速度、インタラクティブ性、視覚的安定性は、ユーザー体験(UX)の基礎です。特にBtoBユーザーは多忙なため、読み込み速度の遅延は大きな離脱要因となります。CMS選定時などに、これらの要素に配慮した設計になっているかを確認することが重要です。

リライト/改善を前提としたPDCAサイクルの回し方

SEO施策は「記事を書いて終わり」ではなく、公開後のデータに基づいたリライト(改善)こそが、成果を出すための本質です。特にBtoBマーケティングにおいては、「リードの行動データ」を活用することが不可欠となります。

成果に繋がるリライトのPDCAサイクル

  1. 評価指標の確認: 単なる「検索順位」や「流入数」だけでなく、「その記事から獲得したリードの商談化率」を最重要指標とします。
  2. 記事の役割と現状の乖離分析:
    • 「検討後期」記事: 順位は低いがCVRが高い場合、技術的SEO対策や内部リンクの強化で流入を増やします。
    • 「検討初期」記事: 流入は多いがCVRが低い場合、記事末尾のCTAを「資料請求」から「ホワイトペーパーダウンロード」など、リードの検討度合いに合わせたものに変更し、ナーチャリングに繋げます。
  3. リライトの実施: 改善の優先順位は、「CVRが高いが流入が少ない記事」から着手します。最も費用対効果が高く、短期間で成果に繋がるため、リソースを最も効果的な施策に集中させることができます。

このように、営業連携によって得られた「商談しやすいリード」の定義と、実際のデータで可視化された「コンテンツと商談化率の相関」を元にPDCAを回すことで、リソースを最も効果的な施策に集中させることができます。


「リソース不足」の壁を破る内製化・外注化の判断軸

中堅企業のマーケティング担当者様が直面する最大の壁は、多くの場合「リソース(時間・人員)不足」と「ノウハウ不足」です。

SEO施策は長期戦であるため、この課題を解決せずに進めると、途中で施策が頓挫してしまいます。重要なのは、「自社でやるべき核となる業務」と「外部の専門家に任せるべき業務」を明確に切り分けることです。

BtoBコンテンツ制作の負荷と必要スキルセット

BtoCのコンテンツと異なり、BtoBのSEOコンテンツ制作には、「深い専門知識」と「Webマーケティングの技術」という二重のスキルセットが求められます。これらがリソース不足の根本原因です。

必要なスキルセット

難しさのポイント

深い専門知識(ファクト)

自社の製品・サービスに関連する業界知識、法令、技術的な専門用語の正確な理解が必要であり、外部の汎用ライターには習得が困難です。

SEO/CV最適化スキル(技術)

専門的な内容を、検索意図に沿って構成し、E-E-A-Tを意識したWebで読みやすい文章に落とし込み、最終的にMQL獲得に繋がるようCTAを配置する技術が求められます。

リソースが限られた内製チームでは、この両立に時間を割くよりも、「戦略設計」や「社内調整」といったコア業務に注力し、実行の部分はノウハウを持った外部に頼るという判断が必要になります。

外注先/ベンダーを選定する際の3つの評価軸

「コンテンツ制作代行」と謳うベンダーは多く存在しますが、BtoBマーケティングで成果を出すためには、以下のような視点でパートナーを評価することが重要です。

  1. 「書く」ではなく「成果を出す戦略」設計能力: 単に記事制作を代行するだけでなく、貴社の事業目標から逆算したKGI/KPI設定、ペルソナ・キーワード選定といった戦略設計まで伴走できる知見があるか。
  2. BtoB特有の体系化されたノウハウの有無: BtoCとは異なるBtoBの商習慣、意思決定構造、営業連携の難しさを理解し、2,000社以上の実績に基づく体系的なノウハウを持っているか。
  3. 単発施策から包括支援まで柔軟に対応できる体制: 貴社のリソースや予算状況に応じて、コンテンツ制作の代行から、戦略のコンサルティングまで、柔軟に支援範囲を調整できる体制があるか。

この3つの評価軸を満たすパートナーこそが、貴社のリスタートを成功に導く鍵となります。弊社ferretソリューションでは、2,000社以上のBtoBマーケティング支援実績から、戦略設計から実行支援までを一気通貫でサポートする体系化されたノウハウを提供しています。貴社の課題に合わせた最適なソリューションをご提案できます。

中堅企業向けのリソース確保策:コンテンツ制作代行と人材常駐の考え方

リソース不足を解消し、内製チームを疲弊させない最も現実的な方法は、「コアではないが、実行負荷の高い業務」を外部に切り出すことです。

チームが注力すべきコア業務

外部パートナーに任せるべき業務(アウトソース)

戦略設計・キーワードの最終決定

コンテンツの構成案作成・執筆

営業部門へのヒアリング・フィードバック収集

技術的SEOの初期設定・定期的なチェック

KGI/KPIのモニタリングと評価

記事のリライト・改善提案の実行

外部のプロフェッショナルにコンテンツ制作を代行してもらうことで、社内リソースを「記事のファクトチェック(専門性の担保)」や「営業連携」といったコアな戦略業務に集中させることができます。


BtoBマーケティングで失敗しないためのチェックリストとFAQ

最後に、記事全体で解説した要素を実務に落とし込むための具体的なアクションを提示します。貴社が確実に成果を出すための実践的なチェックリストとしてご活用ください。

よくある失敗パターン:施策実行が目的化する「戦術貧乏」からの脱却

「戦術貧乏」とは、次から次へと新しい施策(戦術)に手を出すものの、それが事業目標(戦略)にどう繋がっているのかが見えない状態を指します。BtoBマーケティングにおける「戦術貧乏」から脱却するためのチェックリストは以下の通りです。

チェック項目

診断結果

対策アクション

KGI/KPIが売上に直結しているか?

NOの場合

KPIを「流入数」から「MQL数」に見直し、営業とMQL定義を合意する。

営業部門に定期的なヒアリングをしているか?

NOの場合

毎月、受注・失注事例の共有会を設け、コンテンツのネタやペルソナ像をアップデートする。

コンテンツの役割が明確か?

NOの場合

検討フェーズ(初期・中期・後期)ごとに記事を分類し、記事末尾のCTAをそれぞれの役割に最適化する。

リソースは戦略業務に集中しているか?

NOの場合

コンテンツ制作の実行業務を外注し、内製チームは戦略設計・PDCAのコア業務に集中する。

戦術を打つ前に立ち止まり、戦略の土台が盤石かを確認するプロセスこそが、最短で成果を出すための秘訣です。

BtoB SEOに関するQ&A

Q1. SEOコンテンツ制作の体制を構築するには、どのくらいの期間が必要ですか?

A. ゼロから戦略を設計し、体制を整えるまで、目安として3か月〜6か月程度の期間が必要です。最初の1〜2か月でペルソナ・カスタマージャーニー・キーワード選定といった戦略設計を固めます。その後のコンテンツ制作は、SEO効果が出始めるまでにさらに6か月〜1年程度の期間を要するため、中長期的な視点でのリソース計画が重要になります。

Q2. 戦略設計の費用感について教えてください。

A. 戦略設計の費用は、貴社の事業規模や対象とする市場、必要な調査範囲によって大きく異なります。弊社ferretソリューションでは、データに基づき事業貢献する土台を構築するため、戦略設計に特化したご支援も提供しています。具体的な金額については、まずは貴社の現状をヒアリングさせていただき、最適なプランをご提案させていただきます。


まとめ

本記事で解説した通り、BtoBのSEO対策において、小手先のテクニックや施策の数だけを追う「戦術貧乏」から脱却することが、成果への最短ルートです。

SEOは「施策実行」ではなく、「事業成長にコミットした戦略設計」が全てです。

貴社が今取り組むべきは、KGIから逆算したKGI/KPIツリーを再設計し、営業部門と連携して「売りやすいリード」を定義すること、そしてそのリードを獲得するための収益性の高いキーワードにリソースを集中させることです。

この戦略の土台が盤石であれば、コンテンツ制作の実行負荷は、外部の専門家であるプロのパートナーに任せるという選択肢が有効になります。もし、貴社が「戦略設計のノウハウが不足している」「リソースが足りず、戦略業務に集中できない」といった課題を抱えているのであれば、ぜひ一度、弊社ferretソリューションにご相談ください。

私たちは、2,000社以上のBtoBマーケティング支援実績から得られた体系化されたノウハウと、柔軟な支援体制をもって、貴社の事業成長に直結する戦略設計から実行までを一気通貫でサポートします。

少しでもご興味お持ちでしたら、お気軽に資料ダウンロードいただけますと幸いです!

ferretソリューションのサービス資料ダウンロードはこちら。

菊池 貴行(きくち たかゆき)
菊池 貴行(きくち たかゆき)
金融機関、メディア運営会社を経て2018年より株式会社ベーシックへ入社。 ferret Oneカスタマーサクセス部にて、オンボーディングチーム立ち上げメンバーとして活躍し、顧客の「BtoBマーケティング」の立ち上げ支援を行い、 担当社数は累計120社以上。 製造業・ITサービス・コンサルティングサービスなど、有形から無形の幅広い業界の企業に対して、各社の事業理解から組織状態など踏まえた顧客に 寄り添った戦略設計や施策の設計などマーケティング支援を行う。 現在はマーケティング部にてセミナーの企画から講師を担当し、これまでに支援してきた豊富な経験をもとにした、実務に使えるセミナー内容に定評がある。

お客様の課題解決に最適な支援プランを
ご提案いたします

資料ダウンロード

ferretソリューションの
各サービスの資料はこちらから

料金表ダウンロード

全サービスの料金表まとめは
こちらからダウンロード

ご相談・お問い合わせ

BtoBマーケティングについての
課題をお気軽にご相談ください

おすすめコンテンツ

タグ一覧