新規事業を3年で投資回収した株式会社ブンカのコンテンツマーケの秘訣を大公開

 社名・サービス 株式会社ブンカ
サービスサイト キャンパケ|キャンペーン運営業務の一括代行サービス
 業種 キャンペーン一括代行サービス
 従業員数 120名以上
 利用サービス

今回は、ferret Oneのユーザーイベントにて、ご登壇いただいた塩見様の発表内容ともとに、株式会社ブンカのコンテンツマーケティングの成功事例をお伝えします。

塩見様は、2020年からキャンペーン一括代行サービス「キャンパケ」のプロジェクトマネージャーとして、サービス設計からローンチ、事業拡大までを一貫して推進。現在は営業部門に所属し、全社横断的な視点から、キャンパケ事業のさらなる成長戦略を立案・実行されています。

新規事業の立ち上げでサイト制作を依頼したのが始まり

ーferretのサービスをご利用になったのは、どのような経緯でしたか?

塩見さん:

もともとブンカは印刷業から始まったセールスプロモーションの会社で、1つの提供メニューとして「キャンペーン運営代行」を行っていました。例えば、SNSで公式アカウントをフォローしてリポストしたら商品をプレゼント、ハガキ応援キャンペーン…のような施策です。

元々特定のクライアントワークを中心に提供していたのですが、新規顧客開拓を進めるために、キャンペーン運営代行のみを切り出しパッケージ化したサービス「キャンパケ」として事業を立ち上げ、運営しております。

事業立ち上げに伴いサービスサイトが必要になったため、ツールferretのサイト制作を依頼したのがきっかけです。

(ferret Oneで運用いただいているWebサイト:https://www.campake.com/

2023年度で初の年間黒字化&過去の投資分も回収

ー現在はどれくらい成果が出ていらっしゃるのでしょうか?

塩見さん

キャンパケのサービス販売開始とともにferret Oneを導入したのですが、3年経ってようやく単年度で黒字化して、これまでの投資回収ができそうな見込みが立ちました。

最近東京の展示会に出た際には役員も顔を出してくれるようになり、社内での注目度も上がってきています。 現在の売上は基本的にwebマーケを中心とする反響営業の仕組みから作り出したものです。

ー素晴らしい成果ですね。具体的にどんな施策に取り組まれたんですか?

塩見さん

「ベーシックさんから提案を受けて全部やった」に尽きるのですが、30個くらい提案を受けて広告やメルマガ、事例記事など様々な施策の中でも苦戦しながらもやりきったのが「SEO記事」です。
とりあえず60本必要!と言われたので、数を書ききるというのを目標に始めました。

「キャンペーン 運営事務局」といったキーワードでの上位表示を狙っていたのですが、3年経って検索上位にもなってきて獲得などの成果につながってきていますね。

 

(現在のSEO順位チェックレポートの登録キーワード)

「キャンペーンの専門家」の認知につなげるコンテンツマーケティング

ーコンテンツマーケの勝ち方には、SEOに特化した記事を量産するパターンと、ブランディング寄りの記事を量産するパターンの2つがありますが、どのようなコンテンツを作られていたのでしょうか?

塩見さん

弊社は「得意なことを得意な書き方で書いてもらう」後者の方法で取り組みました。
SEOって守らないといけないルールが多いじゃないですか。正直嫌々記事のライターをしているメンバーもいたので、ルールを重視すると書けなくなると思い、後々リライトすればいいと言って自由に書いてもらいました。

ー自由な執筆を許容するとライターによっては個人ブログ・日記のような記事の質になってしまうリスクがあると思いますが、どのようにコントロールしていましたか?

塩見さん

たまたまメディアの編集長経験のあるメンバーがいたので、彼を中心に記事の制作ルールは一定設けていましたね。言葉の表記ルールや記事のボリュームなど。

ーそうなんですね!また、結構ニッチなテーマで書いていらっしゃるのも特徴的ですよね。

塩見さん

キャンペーン運営の専門家と思ってもらえるようなニッチなコンテンツを多く作っています。

「『厳正なる抽選』の現場より」という記事では月間500PVくらいになっており、安定的に流入を稼いでいる記事となっています。

このようなブログ記事や事例を増やしたことで、問い合わせの質が上がったように思います。我々に対してフラットなスタンスではなく、キャンペーン運用の専門家として認知してくれ、教えを請うスタンスで相談が来る割合が増えたように感じます。こちらの提案を聞いてくれやすくなり、商談が進みやすくなった実感がありますね。

(ferret Oneで運営している記事コンテンツ「お役立ちコラム」)

PJメンバーの意思を引き出すチームマネジメント

ーこの記事の質と量を両立できているコンテンツ制作体制はどのように作ってこられたのでしょうか?

塩見さん:

自分はPMとして社長直下で事業全体を見ており、記事を書く体制は編集長1名+ライター2名でスタートしました。チームメンバーが他業務との兼任なので、正直コンテンツ制作にも抵抗感があったのですが、取締役からもうまく言ってもらいながらトップダウンで記事執筆を始めました。

 

ー社内で発言力のある方を巻き込んで進めたのですね。とはいえ記事は中長期的な施策のため、最初の1年くらいは泣かず飛ばずのフェーズだったかと思いますが、ここはどう乗り越えましたか?

塩見さん

元々メディアの編集長を経験していた人がいたので、編集長を立てて定期的に編集会議を実施していました。
最初は記事を書き続けることがテーマになるので、各記事のPV数やPV数ランキングなども発表しながらライターのモチベーションを維持してました。記事制作を続けることで、メンバーも日常業務の中で自然と記事のネタを探す癖がついてきました。

今後はAIを活用して、記事のリライトを効率的に進めていく手法も探って行きたいと思っています。

マーケター1年目の自分にメッセージを伝えるなら

ーでは最後に、もしマーケティングを始めたてのときのご自身に言葉を投げかけられるなら、どういったことを伝えたいですか?

塩見さん:

とにかく失敗することが大事」だと思います。色んなやり方でチャレンジしてみるとうまくいくこと・そうでないことがわかってきます。新規事業ならなおさら好きなようにやったら良いと思います。

あとは、「やり切るための熱量を維持する」こと。社内の関係者を巻き込み、モチベーションを維持するというのもそうなんですが、たとえ成果がでなくても自分自身を鼓舞し続け、粘り強く取り組む姿勢が必要かなと思います。

ーとっても大事なキーワードですね。塩見さん、どうも貴重なお話をありがとうございました!

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